【第四回世界旅写真展の結果発表】
旅がテーマの公募写真展、第四回目の企画です。旅写真という新たな写真の分野を確立するために企画いたしました。職業や作家など写真関係者のみを対象とした全国公募から選ばれた10名の入選作家が贈る旅の写真展。旅に生きる楽しさと切実さ、そして優美なプロフェッショナルとしての想いは一見一聞の価値あり。旅に出たくなること必至の5日間をお届けします。期間中は3日間限定で計3回の作家のトークイベントも開催しますので、ぜひお越しくださいませ。
[展示期間]
2019年3月20日(木)~3月24日(日)
期間中:11:00~18:00開館
場所:BEHIND the GALLERY(新宿区東五軒町4-17 mビル1階)
[Event schedule|イベントスケジュール]
3/21(木) 14:00〜15:00|作家鼎談
■ TITLE芸術写真と作家性
■ ARTIST
Hisashi Murayama・田中浩子・Mizulys
■ ABOUT the EVENT
海外で写真を学んだ作家・・・海外の今を切り取る作家・・・日本で5年間滞在制作をする上海の作家・・・それぞれのスタイルが作家性を育てた。今海外を写す訳とは、日本と世界の関わりの一旦を芸術写真が紐解く。
3/23(土) 14:00〜15:00|作家鼎談
■ TITLEニュースナップ〜路上の可能性
■ ARTIST
西岡さと子・水池葉子・宗玄浩
■ ABOUT the EVENT
スナップ写真の魅力は計り知れない。今まで当然のようにそこにあったものが写真を通して全く違うものへと変化する。路上の魅力に惹き込まれた作家たちが写し描く可能性とは・・・。スナップフォトは新たなフィールドへ。
3/24(日) 14:00〜15:00|登壇
■ TITLE写してきた旅、写したい旅
■ ARTIST
佐藤竜治・長友泰樹
小池洋子・宮地健太郎
■ ABOUT the EVENT
ラダック、アラスカ、スペイン、スウェーデン・・・。様々な旅先が見せてくれた情景の一瞬を写してきた。作家たちが訪れた地で発見したものは何だったのだろうか。またその先にある理想の旅を聞く。
※ イベントへの参加は全て予約不要ですが、ご参加にはお一人様500円(税込)を頂きます。
[入選者(順不同一覧)]
- 田中浩子
- 長友泰樹
- 佐藤竜治
- Hisashi Murayama
- 宗玄浩
- 水池葉子
- 西岡さと子
- Misulys
- 小池洋子
- 宮地健太郎
↓↓↓下記は募集要項の控えです、現在は募集を終了しています↓↓↓
【第四回世界旅写真展の募集要項】
旅がテーマの公募写真展、第四回目の企画です。旅写真という新たな写真の分野を確立するために企画いたしました。本展の入選作品は宣伝・額装・展示・ポストカード制作を当ギャラリーが行い、中でも優秀作家は翌年(または年内)に個展の開催をプロデュースします。展示期間中のイベントもご用意し、旅と写真について考え、繋がり、発信する機会を共有します。旅をひとつのテーマとする写真関係者の方、どうぞご応募ください。
[応募期間]
2018年10月20日(土)~2018年12月16日(日)
※エントリー受付開始:10月15日(月)
※エントリー締切:12月15日|作品締切:12月16日必着
[展示期間]
オープニングレセプション|2019年3月20日(水)|※開館時間中ドリンク提供
展示期間|2019年3月20日(水)〜3月24日(日)|連日11時〜18時
展示場所|BEHIND the GALLERY KAGURAZAKA(東京都新宿区東五軒町4-17 mビル1F)
[審査員とメッセージ]
> 野町和嘉(写真家)
PROFILE|高知県立高知工業高等学校卒業後、写真家・杵島隆に師事。1971年よりフリーの写真家となる。1972年よりサハラ砂漠をはじめとした乾燥地帯の撮影を行う。1980年代後半より中近東・アジア、2002年以降はアンデスを主な撮影地域としている。1990年、写真集「ナイル」等により芸術選奨新人賞美術部門受賞。2009年、紫綬褒章受章。
審査員コメント
フリーランスとなって以来、半世紀近く、世界を広く歩き写真を撮ってきました。私の写真との向き合い方は、ある時期、地域なり民族を特定して集中的に訪れ、撮影を繰り返すやりかたですから、旅を重ねていても「旅写真」を撮るという実感を持ったことはありません。プロ写真家の多くは私同様のやり方で、こだわりをもって作品を作ってきたはずです。
昨今、カメラが格段に進化したことで、誰にでも撮れ、SNSを介してどこからでも発信できるという便利さのおかげで、写真に関するハードルが格段に低くなっってしまったことを実感させられます。膨大な量の写真が氾濫していますが、ただテーマ性や撮影対象へのこだわりが感じられない漫然と写ってしまった写真に説得力はなく、単なる自己満足の旅の記録でしかありません。作者の眼差しが刻印された、こだわりの見える写真を期待しています。
> 中村風詩人(写真家)
PROFILE|世界一周、南太平洋諸国一周、東南アジア一周、オセアニア一周、欧州一周、などを旅して2018年現在80カ国以上を撮影。日本橋三越はじめ各百貨店や新聞社ホール、客船上での公演や写真講座、全国的にフォトツアーや世界旅写真展主審査なども務める。代表作に世界3周分の海の風景をおさめた写真集『ONE OCEAN』出版。海の風景は広島県の切手にも採用。2018年4月に著書『小笠原のすべて』(JTBパブリッシング)を上梓。同出版記念公演は300人を動員、展示は銀座・名古屋・大阪キヤノンギャラリーから宇都宮東武百貨店・高崎高島屋・水戸京成百貨店・仙台メディアテークなど全国を巡回。
審査員コメント
何より本審査では「ずっと飾っておいて飽きないか」という「絶対的な美しさ」を常にその価値観の念頭に置いています。
それを踏まえて第1回から第3回と選ぶ中で「なぜ私達は旅に出て写真を撮るのか」について考えてきました。そして「そこに自分だけの景色を見つけたいから」だというひとつの答えに辿り着きました。
ただ、その場所は人によってそれぞれです。ある人にはアフリカにあるし、北欧にあるし、あるいは近場にあるのかもしれません。
それは時間や境遇で変わるものです。そこに自分の中の未開拓の鉱山を見つけて少しずつ削るしか埋まったものは見えてきません。大切なのはその一角を感じたときに深く堀当てようとすることだと思いました。
必ずしも生と死のように壮大でなくて、追い求めた旅の顛末が写し込められていること、鉱山に埋まった何かしら光るものが少しでも写っていること、見てみたいのは「突き詰めた末の自分の景色が写っている写真」だと思っています。
補足ですが、審査修了後ご応募いただいた全ての方に審査コメントを書いて結果を返送させていただいています。機械的なコンテストとは違い、ひとつひとつ丁寧に作品を拝見し、自分なりに作品に対して言葉をお返しさせて頂きます。受賞の有無だけではなく、クローズドレビューとしてもご応募をお待ちしています。
[応募資格]
写真関係の職業(写真作家・商業カメラマン・婚礼撮影・コマーシャル・記念撮影・フォトライター・スタジオマン・写真学校生他)に従事、またはそれを目指している方。フリーランスフォトグラファー歓迎。写真に関わりながら旅を軸とした生き方をされている方も可。経験不問・年齢不問・性別不問。
[募集内容]
テーマ|旅
世界各国や日本全国の旅で出会った情景、風景や人物、瞬間などをご自身の視点で切り取ったものを募集しています。人生の旅や時間の旅など広義にわたる写真も受け付けています。
[応募方法]
下記を引用記入し、メール(btgexhibition@gmail.com)による事前エントリーをお願いします。
※こちらのエントリーに基づいてご連絡リストを作成しますので、審査結果発表時点で有効な御住所・連絡先をご記入いただくようお願いいたします。
アドレス| btgexhibition@gmail.com
「第4回公募 “世界旅写真展”エントリー」
1)御名前|
2)御住所|
3)電話番号|
後日返信をいたしますので、その後プリントをご郵送頂き審査〜結果ご連絡をさせて頂きます。ご郵送いただくものは下記になります。
■2枚以上10枚以下のプリント作品
(必ず2枚〜10枚の間でお願いします。1枚や15枚は不可とします。サイズL判以上〜A4以下・カラー/モノクロ可・デジタル/銀塩可・比率フォーマット不問・他コンテスト応募作品可。作品には、それぞれ裏面に氏名を明記してください)
■応募書類(応募書類の用紙をダウンロードしてご記入をお願いします)
郵送は「レターパックライト(360円)」を使用してください。宅急便・定形外郵便・クロネコメール便・レターパックプラス・直接の持ち込みなどは不可とします。
※応募作品をそのまま展示するのではなく、あくまで審査対象としてのみ使用致します。
※応募作品の返却ご希望の方は「返送用住所記入済のレターパックライト(360円)※2つ折りにて同封」を必ず同梱ください。返送用封筒の入っていない場合は、返却及びご連絡は致しません。また梱包傷や郵送中の事故は責任を負いません。
・郵送先|〒- 東京都新宿区東五軒町4-17 mビル1階 Behind the gallery 世界旅写真展受付係宛
電話番号 03-6759-8983(※問い合わせ電話番号ではありません)
・DOWNLOAD|応募書類フォーマット
[審査・結果発表]
応募作品より、入選者を10人選定します(※10人に満たない可能性もあります)。審査結果については、本ウェブサイトにて公開、また2019年1月下旬に応募者の方々にメールまたは郵送をさせて頂きます。
※作品返却をご希望の方は着払い宅急便にて同時期に郵送させて頂きます。
[受賞通知]
2019年1月下旬に応募者の方々にメールまたは郵送にて入賞の可否をご連絡させて頂きます。
〈MESSAGE|主催挨拶〉
作品を展示・販売し、作家にお戻しするというギャラリーの本来のあり方を追求した写真展です。「作家として一生を」という方も「写真に触れて生活している中で発表もしたい」という方も幅広くお待ちしています。当ギャラリーでは展示未経験者を歓迎し、作品製作には出来る限りのアドバイスを行い、会期中には作家対談イベントやギャラリートークなど希望者を募りプロデュースいたします。アーティスト同士の繋がりを大切にし、発表の機会だけではなく、制作の懇親会やオープニングレセプションにも合わせてご招待する「楽しむ写真展」を目指しています。また会期終了後に選定する優秀作家には個展開催権をお渡し致します。皆様のご応募をお待ちしています。
〈入選後の流れ〉
[入選者の製作サポートとご招待]
・作品制作サポート・宣伝サポート
・額装(規定サイズあり・都写美でも使用されている最上級木製額)
・個展開催権利(優秀作品に関しては協議の上、協賛します)
・写真展ダイレクトメール制作(各自個別郵送料はご負担ください)
・各作家ごとのポストカード制作(50枚〜数百枚/作品による)
・入選者懇親会(2019年1月下旬〜2月中旬予定|展示会場下見)
※ギャラリーへの交通費や各自DM郵送の通信費はご負担願います
※額は提供していますが、「各自作品プリント」についてはご自身でのご用意をお願いしています。またマットは当ギャラリー指定の物がありますのでそちらに合わせてプリントをお願いしています。
[主催者への作品提出に関して]
・展示作品は各自2点を予定。
・2019年2月28日(木)必着で2作品を2枚ずつ計4枚ご提出いただきます。
※作品は保存の観点からマットに入っている方が望ましい(詳しい方法は会場下見&懇親会にてアナウンスします)
・全ての作品にはサイン・エディション(non edition可)を頂き(表・裏・位置は問わない)、一律定価にて販売し、売れ残った場合は、その最も若いエディションのものを一点、主催者に収蔵させること。
※作品収蔵は転売目的ではなく、世界旅写真展回数が規定に達した時点でのコレクション展を開催することを視野にいれたものです。
〈展示期間中のイベントとその後〉
[イベントの開催予定]
・入選作家対談(基本的に参加に積極的な者を希望)
・入選作家ギャラリートーク(基本的に参加に積極的な者を希望)
※ともに「以前の世界旅写真展の様子」をご参考にお願いします。(ただいまウェブ移転中につき準備ができましたらリンクします)
[会期終了後]
・打ち上げ&懇親会(基本的に全員出席を望む)
・優秀者を翌年の次世界旅写真展へ招待作家または個展開催としてプロデュース
・入選者で個展開催を希望の作家には積極的に協賛します
・希望者には撮影に関するお仕事のご紹介
・
・
・
〈第一回世界旅写真展について〉
【旅写真とは・・・】
世界旅写真展というストレートな名前には強い意味が込められています。旅の写真といえば、風景写真や観光写真が思い浮かびますがそれだけが旅ではありません。あるいはポートレートやジャーナリズムを旅写真とすると、それは少し限定的すぎました。だから「旅写真とは何か、私達はなぜ旅を続けて写真を撮り続けるのか」を改めて考える機会を作りました。写真における「旅写真」という新しい分野を模索するため、こうした公募展を通じて旅写真への理解を深めて行きたいと思います。
旅写真家|中村 風詩人
【旅写真展結果ご報告】
2ヶ月間の応募で197名のエントリー、そして1000点を超える写真が集まりました。審査を経て10人の作家が選ばれ、2ヶ月の製作期間で美術館フレームに入れて仕上げ、そして3月にギャラリーで展示を行いました。展示期間中は、別に用意したフロアーで作家の8割がマイクを持って「旅写真について」語りました。「あなたにとっての旅写真とは?」と聞かれて答えることは、深い考えを無くしては大変難しいと思います。「私にとっての旅って、私にとっての写真って・・・」そんな日頃の疑問に真摯に向かい合う良い機会となりました。
【第一回世界旅写真展入賞作品】
http://compe.japandesign.ne.jp/833apart_tabi_photo/2013/results/
参考|登竜門にて公開中